ほぼ月 第7弾!

「わたしは、あんたの傍にいたい。あんたが、出会うべき番に出会うのを見たいんだ」

三島貴湖(みしまきこ)

次にご紹介するのは『52ヘルツのクジラたち』です。読書メーターOF THE YEAR2020第1位、2021年度の本屋大賞第1位などを受賞している感動作です。そして、自分の人生を家族に搾取されてきた主人公 貴湖(きこ)と母親に虐待されている少年との、魂の物語です。辛く残酷な現実とそれに立ち向かう登場人物の姿が、読者を惹きつけます。「52ヘルツのクジラ」の存在が何を表しているのかがキーポイントになっており、この作品を読むことで人間の孤独さに気付かされることでしょう。

ここで書籍担当の感想をご紹介します。

「あまりにも、周りを軽んじてるんじゃないの?」きっと、主人公はこの一言に限ります。一つに執着し、依存し、自分勝手な様があまりにも不愉快でした。自分は可哀想を前面に出し、誰をも拒否するのに置いて行かれたと感じる様は、いっそ人間らしく生々しくもありました。
しかし、前半がそうだからこそ、後半の展開には目が離せません。ある出会いから、主人公は「光」見つけました。そして、私は題名の「52ヘルツのクジラたち」の本当の意味を見つけた。もし、あなたが世界で最も孤独な鯨といわれる「52ヘルツのクジラ」のこの本における意味を知りたいなら、是非読んでみてほしいです!きっと貴方は今よりも、もっと優しくなれるだろうから。        共同教育学部1年 女性

題名からでは内容が少々想像しづらいですが、この「52ヘルツのクジラたち」は人間関係が鮮明に描かれた作品でした。読み進めていくうちに主人公である貴瑚と周囲の人間関係、それらが織り成す感情や生き方が明らかになっていく物語は、とても面白く、胸を締め付ける様な切なさを感じました。人の不幸と幸せ、価値観、立場の重みについても考えさせられる物語。貴湖の過去と成長、52ヘルツのクジラが何を意味しているのか、興味がある人は是非ご一読下さい。
農学部2年 男性

いかかでしょうか?人それぞれ受け取り方は違いますが、この作品は、いろんな要素を含んだ愛のある物語だと思います。例えの多い読みやすい文体とそれに反比例した様な重く、しかし希望のある内容が印象的です。興味がある方は、実際に手に取って確認してみてください。

生協で書籍を購入する際に組合員証(紙・Web版)を提示すると、なんと10%OFFで書籍を購入することができます!
更に、購買のサービスカウンターでは、欲しい本の注文もできちゃいます。もちろんこちらも、組合員証提示で10%OFFになりますよ!

では、次回のほぼ月もお楽しみに!

この投稿へのコメント

コメントはありません。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

この投稿へのトラックバック

トラックバックはありません。

トラックバック URL