ほぼ月 第8弾!

ほぼ月とは、組合員のみなさんにもっと本を読んでもらいたい…!というC.C.S.書籍担当の思いから生まれた書籍紹介企画、「ほぼ月イチ書籍紹介」の略称です。組合員による投票で決定したジャンルをもとに季節に合った本を紹介していきます。長期休業中は紹介しないため、「ほぼ」月となっております。

みなさん、こんにちは!今回はTwitterで組合員のみなさんに向けて行ったジャンルアンケートの結果を踏まえ、「恋愛」小説をご紹介します。やはり寒い季節と言ったら、恋愛…!ですが、少し変わったこんな恋愛はいかがですか?

恋する寄生虫  三秋 縋
「何から何までまともではなくて、しかし、紛れもなくそれは恋だった。

題名のインパクトが強いこの作品、失業中の青年・高坂賢吾と不登校の少女・佐薙ひじりが社会復帰に向けてリハビリを行っていくうちに恋に落ちていくのですが… 普通なようで普通でない、そんな恋を描いたお話です。 それでは担当の感想をご紹介します。

皆さんは恋をしていますか?それはどのような恋ですか?「恋する寄生虫」で描かれる恋は、皆さんが想像する恋とは大きく違っているかもしれません。全体を通して冷たい雰囲気を感じさせる物語に、恋と寄生虫という異質な関係が織り込まれ、とても面白く、読む人によっては気持ち悪いと思ってしまう恋愛小説です。僕はこの作品を恋愛小説としてのおすすめの仕方が、少々難しく思いました。それは、主人公である高坂賢吾とヒロインである佐薙ひじりが紡ぐ恋が、純愛とは程遠いけれどかけがえのない風変わりな恋だからです。2人の恋の核心に、僕は魅了されました。切なくも美しい物語の結末を、是非その目でご覧ください。

農学部2年 男子

この題名からあなたはどのような恋を想像しますか?他の恋愛小説でも描かれるような、素直にお互いを愛し合う恋を想像していた私にとっては、少し不思議な恋の形でした。裏表紙には失業や不登校という事情から社会にうまくなじめない男女の恋が「虫」によってもたらされたものだと記してありました。「虫」によってもたらされた恋とはどういうものか最初は想像できませんでしたが、それはとても繊細な恋でした。また、この「虫」は人間にとって良いものなのか、悪いものなのか…二人の恋の様子を見つめながらそんな疑問が何度も頭の中を駆け巡りました。あなたも普通とは違う、少し不思議な恋に触れてみませんか?

農学部1年 女子

恋する寄生虫は、ある意味では「寄生虫」と呼ばれそうな生きにくさを抱えた2人の物語です。寄生虫同士だからこそ邪魔されない、独特の雰囲気を持った恋を感じられます。必要かつ無理には取り除けない「寄生虫」の冠を持つからこそしんみりとした恋を見ることが出来ます。そんな序盤、中盤を過ごしていく上で、終盤にはその「寄生虫」が物語の恋にもたらすものの意味合いが変わっていくのもまた、本の中で語られる恋のエッセンスになってくると思います。 あなたの恋は本当にあなたの感情ですか?それとも病ですか? そんなことを知れる、読みやすく美しい恋愛物語です。 ぜひ、一度手にとり、読んでみてください。がっつり虫の話もあるので生き物が好きな人には面白いかもしれません!

共同教育学部1年 女子

この小説は、普段恋愛小説を読まない私でも抵抗なく読むことが出来ました。社会で生きづらさを抱えている男女二人が<寄生虫>によって惹かれあう…?何とも不思議なストーリーですよね。ちょっと変わっているけど、切なく、繊細な恋愛ストーリーが印象に残る作品です。マフラーやコート、クリスマスなど、冬に関連するキーワードが沢山出てくるので、この冬の時期に是非おすすめしたいですね!私はこの小説を読んで、実写映画版もCHECKしてみたいと思いました…!

農学部1年 女子

いかがでしたか?私たち担当が想像していた、何かに支配されることもなく、心から相手のことを思い合う恋の形、ストーリーとは全く違う展開でした。題名にもある「寄生虫」についてのことも詳しく説明されながらお話が進むので、生き物に興味がある方にもおすすめです!

こちらの作品は2021年11月12日に映画化されました。映画を見たという方も小説でまた違った視点から味わってみてはいかがでしょうか?ぜひ読んでみてください!

ソース画像を表示

生協で書籍を購入する際に組合員証(紙・web版)を提示すると、なんと10%OFFで書籍を購入することができます! さらに、購買のサービスカウンターでは、欲しい本の注文もできます!もちろんこちらも、組合員証の提示で10%OFFになりますよ!

では、次回のほぼ月もお楽しみに!

この投稿へのコメント

コメントはありません。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

この投稿へのトラックバック

トラックバックはありません。

トラックバック URL